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幼稚な技術

その当時を知る貴重な資料になった。
それを意識してか、カプセルは5000年後の6970年に開かれることになっている。
そこに収められているものは、
腕時計、超小型テレビ、カセット式テープレコーダ、
聴診器や胃カメラに加え、義歯や義眼など2000点以上が収納されている。
これは、現パナソニックとなっている松下電器産業と毎日新聞社の企画によるもの。

このタイムカプセルが埋められてより、
40年あまりが経過するが、もはやテレビの周波数もディジタルへの移行で、
この小型テレビを取り出してきても見ることはできない。
カセットテープは、何とか命脈を保っている程度。
胃カメラなども、こんなデッカいものを入れていたんだと呆れるほどの太さのもの。
当時の技術の粋を尽くしたものでも、
今から思えば、幼稚な技術と思えたりもする。
”松下電器産業”という会社名も”パナソニック”となっている。
変われば変わるものだとも思う。


今月の9日、ボストンの”オールド・ステート・ハウス(旧州会議事堂)」で
そこに据えられているライオン像から113年前の銅製の「タイムカプセル」が見つかり、
歴史学者らの手によって開かれたという。
中から赤いハードカバーの小型本が発見されたが経年劣化で今のところは
開けることはできないそうだ。

思えば、当方もいつの間にやら”経年劣化”。
そして、新しいことは記憶の中からすぐに消えてしまう。
昨日食べたものを訊かれても即答はムリ。
だけども、昔のことならスラスラ出てくる。

どうも、 ”人間タイムカプセル” になりつつあるようだ。
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